× Sympa の実行
sympa.pl
sympa.pl
がメインのデーモンです。メールコマンドを処理し、メッセージの配送を担います。
sympa.pl
は以下のコマンドラインオプションをとることができます:
--add_list 設定族名 --robot ロボット名 --input_file /リスト用/ファイルの/パス.xml
XML ファイルで記述されるリストを設定族名という設定族に加えます。「設定族にリストを追加する」参照。--close_list リスト名@ロボット
リストを閉鎖し (リストの状況を「閉鎖中」に変え)、エイリアスを削除し (sendmail_aliases
パラメータが設定してあれば)、データベースから読者を削除します (リストを再開できるよう、リストのディレクトリに読者情報を書き出します)。設定族に入っているときは「設定族の閉鎖」参照。--close_unknown
このオプションで Sympa は、リストが設定族に入っている場合でも、黙ってリストを閉じます。 誤訳?--config 設定ファイル
|-f 設定ファイル
Sympa が別の設定ファイルを使うようにします。初期値の動作では Makefile で決めたファイル ($CONFIG
) を使うようになっています。--create_list --robot ロボット名 --input_file /リスト用/ファイルの/パス.xml
XML ファイルで記述されるリストを作成します。「sympa.pl によるコマンドラインからのリスト作成」参照。--debug
|-d
Sympa をデバッグモードに設定し、端末と結び付けたままにします。デバッグ情報と通常のログ情報を標準エラー出力 (STDERR) に出力します。関数の呼出しをトレースします。バグを報告するときに便利です。--dump リスト名
|ALL
あるリスト名のリスト、ないしは全てのリストの読者を書き出します。読者情報を書き出す先はsubscribers.db.dump
です。--foreground
プロセスを端末に結びつけたままにします。--help
|-h
sympa.pl の使いかたを印字します。--import リスト名
リスト名のリストに読者を読み込みます。データは標準入力 (STDIN) から読みます。--keepcopy 格納先ディレクトリ
|-k 格納先ディレクトリ
このオプションは、Sympa に届いたメッセージすべての写しを保管し、削除させないようにします。格納先ディレクトリはメッセージを格納するディレクトリです。--lang カタログ
|-l カタログ
このオプションは、Sympa が使う言語カタログを設定します。指定したカタログのファイルが~sympa/locale
ディレクトリになければなりません。--lowercase
データベースにある電子メールアドレスを小文字にします。--mail
|-m
Sympa による sendmail の呼び出しとそのときの受信者をログに記録します。メールを送るごとに記録しておきたいときに便利です (ただしログファイルが急速に大きくなります)。--make_alias_file
/tmp/
に全てのリストのエイリアス (状況が「開設中」のリストのみ) の入ったエイリアスファイルを作成します。これにはlist_aliases.tt2
テンプレートを使います。--modify_list 設定族名 --robot ロボット名 --input_file /リスト用/ファイルの/パス.xml
設定族に存在するリストを XML ファイルの記述のとおりに変更します。「あるリストだけを修正する」参照。--quiet
設定族に入ったリストを作成する場合に、Sympa の標準出力 (STDOUT) への出力を停めます。 誤訳?--reload_list_config --list=mylist@dom
config.bin
ファイルを全て再作成します。認可シナリオを変更したときはこのコマンドを実行しなければなりません。リストのパラメータは付けても付けなくてもかまいません。--service
process_command
|process_message
|process_creation
Sympa デーモンがメッセージ配信だけ (process_message
)、コマンド処理だけ (process_command
)、リスト作成申し込みの処理だけ (process_creation
) を行うよう設定します。--sync_include リストのアドレス
リストのメンバ更新を開始します。外部データベースを使っているリストに使えます。--upgrade --from=X --to=Y
Sympa を X 版から Y 版へアップグレードするためのメンテナンススクリプトを実行します。--version
|-v
現在の Sympa の版を印字します。
INIT スクリプト
make install
の段階で、sysV の init スクリプトが /etc/rc.d/init.d/
ディレクトリにインストールされるはずです (この場所は configure
のときに --with-initdir
オプションで変更できます)。Sympa が Apache と MySQL の後に起動するように、ランレベルを編集しなければいけません。さらに、 MySQL は Apache より前に起動しなければいけません。これは wwsympa.fcgi
のためです。
このスクリプトは次のデーモンを起動します: sympa.pl、task_manager.pl、archived.pl、bounced.pl。
Sympa の停止およびシグナル
kill -TERM
このシグナルを sympa.pl に送る (kill -TERM
) と、デーモンは処理で長くかかりそうな (大きなリストの) メッセージ配送をやめます。kill -TERM
を使うと、sympa.pl はなにかメッセージ配送を処理している最中でも即座に停止します。このような場合、sympa.pl が再起動したときにメッセージが何度も配送されることになります。
kill -HUP
このシグナルを sympa.pl に送る (kill -HUP
) と、--mail
ログオプションを切り替え、処理は続行します。
× Automating startup の 2009/03/10 15:44 の版をもとに翻訳しました。もとの文書の更新に気づいた方は、差分を参照して更新してください。
翻訳作業については 訳語について も参照してください。